美しさと機能が調和した、一生涯の歯並びへ
歯並びの矯正は、お子様だけのものだと思われていませんか。
近年、お仕事をされている方や子育てが一段落した世代の方々が、ご自身の歯並びと向き合い矯正治療を始められるケースが非常に増えています。
成人になってからの矯正治療は、単に見た目を美しくするだけではありません。
乱れた歯並びを整えることは、虫歯や歯周病のリスクを低減させお口全体の健康を長期的に維持するための極めて重要な健康投資であると私は考えています。
口元の審美的な改善はもちろんのこと正しい噛み合わせという「機能性」を回復させ、その良好な状態が長く続く「永続性」を追求することです。
このページでは、成人矯正治療がもたらす口内環境の変化や治療方針、そして用いる装置について詳しくご説明します。
歯並びを整えたいと思った時が治療を始めるタイミングです
大人になってから歯並びを整えることには、見た目の改善以外にも多くの重要なメリットがあります。
これらはすべて、将来の口腔内の健康を守ることに繋がります。20代30代はもちろん、70代の方も矯正治療を行った実績があります。

虫歯・歯周病予防
歯が重なり合っていたり捻じれていたりすると、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすい場所ができてしまいます。
歯並びを整えることで、清掃が容易にしやすくなり虫歯や歯周病にかかるリスクを根本から減らすことが可能です。
歯の健康維持
歯並びが乱れていると、特定の歯にだけ過剰な力がかかり歯がすり減ったり、欠けたりあるいは歯を支える骨に負担がかかったりすることがあります。
矯正治療で噛み合わせを正しくすることで、力が顎全体に均等に分散され歯を長持ちさせることに繋がります。
顎関節への負担が軽減されることも期待できます。
より良い歯科治療のための土台作り
歯を失ってしまった場所にインプラントを入れたり、精度の高い被せ物を作製したりする際に歯並びが整っていることは非常に重要です。
矯正治療によって、歯が並ぶための適切なスペースを確保し全体のバランスを整えることで、他の歯科治療の質を高めより長持ちする結果へと導きます。
心理的な効果
口元のコンプレックスが解消されることで、自然と笑顔が増え人との会話を心から楽しめるようになります。
整った歯並びは、清潔感のある明るい印象を与え社会生活においても良い影響をもたらします。
矯正治療は専門医が担当します

矯正治療は、歯を三次元的に動かしていく非常に専門性の高い分野です。
歯の動き方や顎の骨の状態、顔全体のバランスなどを総合的に診断し長期的な視野に立った治療計画を立案する能力やセンスが求められます。
矯正治療は、豊富な知識と経験を持つ「矯正専門医」が担当します。
矯正専門医とは、大学の歯学部を卒業した後さらに大学病院などの専門機関で数年間にわたる矯正歯科の専門的な研修を受け、厳しい基準をクリアした歯科医師のことです。
専門医が治療を担当することで、詳細な検査に基づいた的確な診断が可能となり患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた、より安全で質の高い治療の実現に繋がります。
難しい症例にも対応できる専門知識があるため、安心して治療に臨んでいただけます。
矯正治療で用いるマウスピース矯正「シュアスマイル」

効率的な矯正治療を実現するためデジタル技術を活用した「シュアスマイル」システムを導入しています。
シュアスマイルは、3Dスキャナーでお口の中を読み取り、そのデータをもとにコンピューター上で治療計画を立案する新しいかたちの矯正治療システムです。
特に、透明なマウスピース(アライナー)を用いた矯正治療においてその効果を発揮します。
シュアスマイルによる治療の流れ
治療の流れをご案内します。
| ステップ | 内容 | 特徴 |
| 1. 3Dスキャニング | 口腔内スキャンによる、正確な歯型データの取得 治療計画の土台となる、現在の歯並びや噛み合わせの状態を正確に把握します。 ペン型の3D口腔内スキャナーを使用し、口の中をあらゆる角度から撮影していきます。 スキャナーの先端を歯の表面に沿って動かすだけで、モニター上に、ご自身の歯並びがリアルタイムで立体的に再現されていきます。 所要時間は数分程度です。 | 不快感のない、快適な型取り 従来の矯正治療で必要だった、粘土のような材料を用いた息苦しい型取りは一切不要です。 嘔吐反射が強い方でも、不快感をほとんど感じることなく、リラックスした状態で、歯型データを取得できます。また、デジタルデータは物理的な変形や劣化の心配がなく、治療開始から完了まで、一貫して精度の高い情報を基に治療を進めることが可能になります。 |
| 2. デジタル治療計画 | コンピューター上での、治療シミュレーション スキャンして得られた3Dデータ上で、矯正専門医が、どの歯を、どの順番で、どのように動かしていくのかを、コンピューターを用いて緻密に計画していきます。 単に歯をきれいに並べるだけでなく、歯の根の動きや、顎の骨の状態、そして全体の噛み合わせのバランスまでを考慮し、最も効率的で、身体への負担が少ない歯の動かし方をシミュレーションします。 いわば矯正治療の「設計図」を作る、最も重要な工程です。 | 治療後の歯並びを、事前に確認 このデジタル治療計画の大きな特徴は、治療が完了した後の歯並びの状態を、治療を始める前に、立体的な3D画像で確認できることです。 ご自身の歯が、どのように動いてきれいになっていくのかを、動画のように視覚的にご理解いただけます。 治療のゴールを明確に共有することで、患者様ご自身の治療への意欲を高め、安心して治療に臨んでいただくことができます。 |
| 3. アライナー作製 | 治療計画に基づく、オーダーメイドの装置作製 コンピューター上で完成した治療計画のデータに基づき、歯を動かすための一連の透明なマウスピース型矯正装置(アライナー)が作製されます。 アライナーは、現在の歯並びから、理想の歯並びへと、少しずつ歯を動かしていくために、形態が微妙に異なるものが、数十個単位で一度に作製されます。 | 一人ひとりの歯に適合する装置 アライナーは、薄く滑らかな医療用プラスチックで作られており、一人ひとりの歯の形にぴったりと適合するよう設計されています。 そのため、装着時の違和感が少なく、歯に無理な力をかけることなく、計画通りに、効果的に歯を動かしていくことが可能です。 透明で目立ちにくいため、日常生活や、お仕事への影響も最小限に抑えられます。 |
| 4. アライナーの装着と交換 | 治療の開始と、ご自身での管理 完成したアライナーをお渡しし、いよいよ治療がスタートします。 食事と歯磨きの時以外、1日20時間以上を目安にアライナーを装着していただきます。 そして、歯科医師の指示に従い、約1週間~2週間ごとに、ご自身で次の段階のアライナーに交換していきます。 この日々の積み重ねが、少しずつ、しかし着実に歯を動かし、理想の歯並びへと近づけていきます。 | ライフスタイルを維持しながらの治療 アライナーはご自身で取り外しが可能なため、大切な食事の場面でも、装置を気にすることなく、これまで通り楽しむことができます。また、歯磨きの際も、装置を外して隅々まで磨くことができるため、治療中に虫歯や歯周病になるリスクを低く抑え、お口の中を常に清潔な状態に保つことが可能です。 |
| 5. 治療の完了と保定 | 美しい歯並びの安定 計画通りにすべての歯が動き、理想的な歯並びが完成したら、アライナーによる治療は完了です。 しかし、動かした直後の歯は、まだその位置に安定しておらず、元の場所に戻ろうとする「後戻り」という現象が起きやすい状態にあります。 この後戻りを防ぎ、美しい歯並びを定着させるために、「リテーナー(保定装置)」という装置を、一定期間使用します。 | 治療結果を維持するための、重要な期間 保定は、歯を動かす期間と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な期間です。 リテーナーには、取り外し式のマウスピースタイプや、歯の裏側に細いワイヤーを固定するタイプなど、いくつか種類があります。 患者様のお口の状態や、ライフスタイルに合わせて、最適なものを選択します。 この保定を確実に行うことで、時間と費用をかけて手に入れた美しい歯並びを、生涯にわたる財産とすることができます。 |
| 6. 定期的なメンテナンス | 治療後も続く、長期的なサポート 保定期間中、そしてその後も、お口の健康と美しい歯並びを維持するために、定期的な検診にお越しいただきます。 検診では、歯並びの後戻りが起きていないか、リテーナーに問題はないか、そして虫歯や歯周病のチェック、専門的なクリーニング(PMTC)などを行います。 治療が完了した後も、皆様の口腔内の健康を守る、生涯のパートナーであり続けたいと考えています。 | お口全体の健康維持 矯正治療によって手に入れた整った歯並びは、清掃がしやすく、虫歯や歯周病になりにくい、非常に良好な口腔内環境です。 この素晴らしい状態を維持していくために、私たち専門家が、継続的なサポートをお約束します。 治療の完了はゴールではなく、健康で美しいお口を維持していくための、新しいスタートです。 |
シュアスマイル(マウスピース矯正)の特徴
目立ちにくい
マウスピースは薄く透明なため、装着していても周囲の人に気づかれにくいのが大きな特徴です。
接客業の方や人前に出る機会の多い方でも、見た目を気にすることなく治療を進められます。
取り外しが可能
食事や歯磨きの際には、ご自身で自由に取り外すことができます。
治療前と同じように食事を楽しむことができ、歯の清掃もしやすいためお口の中を清潔に保てます。
快適性
金属のワイヤーやブラケットを使用しないため、装置が口の中の粘膜に当たって痛むことや口内炎ができるといったトラブルが少なくなります。
計画の精度
デジタルデータに基づき、歯の動きをコントロールするため計画的で効率の良い治療が期待できます。
主な矯正装置の種類
シュアスマイルによるマウスピース矯正の他にブラケットを用いた矯正にも対応しています。
マウスピース型矯正装置(シュアスマイル)

前述の通り、透明で取り外しが可能な装置です。
決められた時間(1日20時間以上が目安)装着し、治療段階に合わせて新しいアライナーに交換していくことで少しずつ歯を動かしていきます。
セラミックブラケット

歯の表面に「ブラケット」という装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす一般的な矯正方法です。
ブラケットは、歯の色に近い白色のセラミック製のため従来の金属製の装置に比べて目立ちにくいという特徴があります。
成人矯正治療を始めるにあたって
成人矯正は、お子様の矯正とは異なる点がいくつかあります。
成人矯正の特徴
- 顎の成長が完了している
骨格的なズレが大きい場合、歯を動かすだけでは改善が難しく外科的な処置を併用することが必要な場合があります。 - 歯周組織の状態
治療を始める前に、歯周病の検査を行いもし問題があればそちらの治療を優先します。
矯正治療中は、特に丁寧な口腔ケアが求められます。
矯正治療は、患者様ご自身の協力が不可欠な治療です。
治療の各段階で丁寧な説明を心がけ患者様が安心してゴールを目指せるよう、矯正専門医とスタッフが一丸となってサポートします。